徳島県の霊場

第10番札所・切幡寺

2023年7月10日

切幡寺

第10番札所・切幡寺の本堂

第10番札所:切幡寺の概要

名称 得度山 灌頂院 切幡寺
名称読み とくどざん かんじょういん きりはたじ
宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
開基 弘法大師
創建 弘仁年間(810〜824)
真言 おん ばざらたらま きりく

切幡寺は山の中にあるお寺で、平坦な道ばかりの風景のなか秘境感あふれる場所に位置しています。

さらに、前後の札所間の距離も短めだったものが切幡寺以降は突然10km以上ある道のりになり、いよいよお遍路の本番に突入といった印象もあります。

一番札所から順に参拝した場合、いちばん最初の難関となる333段の階段があることでも有名で、歩き遍路にとっても車遍路にとっても厳しいお寺ですが、上り切ったときの達成感と眺めはとても最高です。

切幡寺の御本尊には弘法大師が機織り娘のために刻んだ千手観世音菩薩があります。

弘法大師作の千手観音を南向きに、機織り娘が姿を変えた千手観音を北向きに安置しているそうで、本堂にも本尊南面千手観世音と書かれています。

機織り娘が姿を変えた千手観音は開基以来の絶対秘仏で、一度も開帳されたことはありません。

本堂には切幡寺大塔の御本尊だった大日如来も安置されています。

切幡寺大塔は高さ24メートル、明治時代に大阪から約10年かけて移築されたものです。

慶長12年(1607年)に豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うために徳川家康のすすめで住吉大社の神宮寺に建てたという二重の塔は、一層目と二層目がともに方形の塔は切幡寺大塔以外に現存していないというとても貴重なものになっており、国の重要文化財に指定されています。

中に入ることはできませんが、彫刻が素晴らしいので外観だけでも見る価値はあります。

切幡寺大塔のさらに奥には切幡寺奥の院、八祖大師(はっそだいし)があります。

大塔まで上がると視界が開け眺めがとてもよく、遠くに見える四国山地の山並みと吉野川、吉野川沿いに広がる平野に家や畑が並ぶ田舎の絶景を見ることができます。

四国霊場は山の上にあるお寺が多いですが、景色がいいお寺は意外と少ないです。

境内はそれほど広くはありませんが、ここでしか見られない貴重な大塔と大塔からのパノラマビューや美しいはたきり観音など、見どころがあるお寺となっています。

第10番札所:切幡寺のアクセス

住所 〒771-1623 徳島県阿波市市場町切幡字観音129
電話 0883-36-3010
駐車場 普通20台 (中・大型は進入不可) 午前7時〜午後5時・無料
宿坊 無し
公式サイト -

切幡寺へ参拝してきました

入り口

切幡寺の入り口です。それでは中にはいって行ってみましょう。

切幡寺の入り口

入り口
入り口
下の駐車場から少し進むと、杖無し橋がありその先は段々と狭くなっていき登っていきます。切幡寺は、駐車場から本堂のある境内まで約800m。

切幡寺の駐車場

駐車場

切幡寺の駐車場です。

駐車場
駐車場
一番下にあるバス停留所のある駐車場や山門前の駐車場、また一番上にはタクシーやお遍路バンなどが止まっているの小さな駐車場がありました。小さい車で平日ならここまで突っ込んできてもいいかもしれません。

切幡寺の山門

山門

切幡寺の山門です。

山門
山門
駐車場から歩いてすぐに切幡寺名物「是より333段」と書いた石碑があります。そして「女厄坂」がありますそれを登り切ると最後に「是より234段」の「男厄坂」が待ち受けます。登りきったら、やれやれ本堂です。

切幡寺の鐘

鐘

切幡寺の鐘です。

切幡寺の本堂

本堂

切幡寺の本堂です。

切幡寺の大師堂

大師堂

切幡寺の大師堂です。

切幡寺の納経所

納経所

切幡寺の納経所です。

はたきり観音像

はたきり観音像

切幡寺のはたきり観音像です。

ハサミと布をもつ「はたきり観音像」です。乙女が即身成仏して観音さまに化身したといわれています。

切幡寺の御朱印

御朱印

切幡寺の御朱印です。

2014年11月6日に訪れた時の情報です

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