家を建てるのと同時に外溝も考えよう
新築住宅を建築するときに、外溝(エクステリア)のことは考えているでしょうか。外溝とは、庭や塀・玄関前など、住宅本体の周辺に設置する設備の数々のことです。家の本体工事に気をとられて後回しにしていると気付いた時には家が完成してしまったということになります。建物が完成しているのに、玄関前や塀などのエクステリアが完成していなければ、せっかくのお住まいもみすぼらしい印象をあたえることがあります。外溝工事は本体工事とタイミングをみて、同時に進めていくのが理想的です。そこでエクステリア工事を進めるときのポイントや注意点をご紹介します。
そもそも外溝工事を早期に着手するべきなのは、庭の水はけが悪くなったり、水溜りができてしまう事態を防止することができるからです。水はけが悪いと、湿気がこもりやすくカビの発生やシロアリ被害のリスクも高くなります。しかしエクステリア工事を早期着手する理由はこれだけではありません。塀を設置することで境界線が明確になり、第三者の不法占拠を防止することができる点もあります。またアスファルトで整地することで、水道管の漏水やガス管の破裂を防ぐことにもなります。
ただし外溝工事は本体工事とは別の費用を工面する必要があり、価格も相応の金額が必要です。建物の本体工事に意識が集中しすぎると、エクステリア工事のための費用を十分工面することができなくなり、工事内容の質を落として、安い値段で請け負う業者に依頼せざるを得なくなります。このような事態を防ぐためにも、外溝工事も本体工事と同様に、綿密に計画を立てる必要があります。カーポートなどがないと青空駐車場に駐車せざるをえなくなり、せっかくマイホームを手に入れたのに自宅駐車場で雨ざらしで止めておかざるをえなくなるのです。
外溝工事のプランが明確化したら、問題になるのはどの業者に依頼するか、です。ハウスメーカーに一括依頼する方法もありますが、専門業者のほうが確かな技術を備えているといえるでしょう。外溝工事を行うときに、見落としがちなのが防犯性能です。侵入窃盗の被害者のほとんどは、まさか自分が被害に遭遇するとは思っていないものです。このような被害を防ぐには未然に防犯意識を高める必要があります。防犯性をアップさせるのに必要なのは、いかにして敷地内へ不審者を侵入させないようにするかということです。具体的には簡単に乗り越えることができない塀や、フェンスを設置するだけで、防犯効果は飛躍的に向上します。